テマ財団会長・ANG財団 ニハト・ギョクユィート

スピーチ NGBB 2005年10月23日

遭難者追悼の為にお集まりの
尊敬する親友の皆様

115年前、友好親善のために日本を訪れ、帰国の途上に沈没した軍艦エルトゥールル号の遭難者追悼記桜記念植樹祭にようこそおいでいただきました。
軍艦エルトゥールル号は、1890年9月16日、大島沖で座礁沈没しました。
この痛むべき遭難事件で587名の乗組員が殉死されました。
6ヶ月前、日本さくら交流協会より、テマ財団会長の私あてに、遭難者ひとりひとりの追悼のために桜を記念植樹するプロジェクトへの協力依頼をいただきすぐに、賛同のご返事をさしあげ、準備にとりかかりました。
専門的に桜を保護し、また、多くの市民に観賞いただける場所が必要でした。
テマ財団傘下のANG財団の協力で造成された、このネザハット・ギョクユィト植物園が、この桜プロジェクトにもっとも適した場所として選ばれました。
この植物園は末永く生き続けていくために、常に発展しております。
この庭園の桜は長年にわたり、毎年、春にはすばらしい花を咲き香らせ遭難者の追悼と日本―トルコの友好の証となっていくことでしょう。
この花は距離的には遠く離れた、しかし、心情的には大変に近い両国を、愛情でつなぐものとなることでしょう。
桜は日本文化において特別なものであり、この行事も大切な意義があるものと感じております。
日本人は桜の花がすばらしい春をつげる知らせとうけとめ、桜の花が愛情をあらわすシンボルであると信じています。
これほど、意義のある桜が植えられるのは、世界で唯一高速道路の立体交差に造成された植物園の11の区画です。
この機会に、この立体交差に植物園造成を許可して下さった、トルコ道路公団に感謝申し上げます。
今このセレモニーが行われている区画をエルトゥールル区と命名いたしました。
また、この広場を山田寅二郎広場と命名いたしました。
山田寅二郎氏は、この遭難事件に大変に影響をうけ、遭難者とその家族のために日本全国で募金活動を行いました。そして、22年間イスタンブールに滞在し、2国間の友好に多大な貢献をされた方です。
アタチュルク大統領を含め、トルコ人に日本語まで教えた、このトルコの大親友の名もここにとどめたいと思います。

115年前に殉死された遭難者に心から追悼の意を表するとともに、このプロジェクトを実現された日本桜交流協会の関係者をはじめ、ご協力をいただいたすべの皆様に心からお礼申し上げます。

桜の花が開花するとき、遭難者を思い起こす本日植樹する苗木を、未来の人たちにもひきついでいただきたいと思います。この意義ある植樹祭にご参加いただきました皆様に心よりお礼申し上げ。あいさつとさせていただきます。
ありがとうございました。

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